ALDO PINELLI

クラシック・ギター、フルートにチェロ、さらにはオーボエ等を模した音まで使ってファンタジックな音を響かせるアコースティック作品。ドラムなどは殆ど使われずゆったりしているが、色んな音の絡みを聴いていると決して地味ではないと思える。ファンタジーといっても爽やかに冒険しているとか勇壮に戦っているとかでなく、深夜の酒場で歌われているような大人びていて影を落としつつ温もりもある、そんな音を堪能できる逸品です。
クラシック・ギター、フルートにチェロ、さらにはオーボエ等を模した音まで使ってファンタジックな音を響かせるアコースティック作品。ドラムなどは殆ど使われずゆったりしているが、色んな音の絡みを聴いていると決して地味ではないと思える。ファンタジーといっても爽やかに冒険しているとか勇壮に戦っているとかでなく、深夜の酒場で歌われているような大人びていて影を落としつつ温もりもある、そんな音を堪能できる逸品です。
ピアノやシンセの神聖な響きに支配された世界。ポストロックな音で、ギターはイマドキっぽく (?) 壁を作るかのように掻き鳴らされる。かと思えば心が洗われるような旋律を奏でたりと耳を惹かれる。なによりただ流される音ではなく、多少なりともドラマ性を意識してるのが良い。プログレ方面から見るとポスト寄りシンフォ (つーかその逆だが) として十分聴けると思います。
なんとなくゴシック・メタル系にありそうなバンド名ですな…って、どうでもいいですね。
前作よりもポスト成分が減り、少し輪郭がハッキリした音になった。緩急の付け方が自然で、しっかり考えられた音って気がする。やり過ぎない浮遊感、幽玄サウンドとヘヴィ・ロックなギター、胸に迫るほんのり哀感あるメロディと、たっぷり魅力が詰まってます。良いバンドになってきました。
Daniel Andreoliなる人物の作曲だが、本人は演奏には参加していない。
ヴァイオリンが優雅に弾かれることもあるが、基本アヴァンギャルドに疾走します。フルートが不気味に吹かれ、サックスは炸裂。アヴァンといってもわかりやすいタイプなので、単純にカッコイイフレーズの集まりって感じですごくイイです。音自体はヘヴィじゃないけど、なかなか強烈な印象を残してくれるアルバムです。
オルガン主体でなかなか激しい音を聴かせてくれる。といってもオルガンハードロックという感じではなく、しっかりプログレな新しさがあります。イタリアン・ヘヴィ・シンフォに通じるような熱さに溢れ、あまりのカッコヨサに失神必死。すごくイイです! なお、ヴォーカル兼ベースのGustavo Montesanoはソロ作品もいくつか出しているみたいですね。
やや大作志向になり、オルガン以外のキーボードも目立つようになったりと純粋にシンフォプログレ化が進んだ作品。熱いメロディなど変わってはいないのだが勢いがだいぶ減ってしまった感じだ。あのカッコヨサはホント半分ぐらいになっちゃったんじゃないの? それでもけして悪い作品ではないとは思うけど、前作のほうがイイ出来ですなぁ。
南米でも屈指のシンフォニック系のバンド……だと思い込んでおり、期待して聴けば流れてきたのはジャズ系の音楽であった。どうやらチリの同名バンドと勘違いしていたらしい。
渋み溢れるオヤジのジャズロックみたいな感じで、私が気に入るタイプではなかったが、凛々しいメロディと哀愁あるフルートが活躍する 「El Final」 が光る。