ノルウェー プログレ

ERIK WOLLO


・RECURRENCE (2021)

1961年生まれのベテランギタリスト、キーボーディストで、80年代初期から多数の作品を発表している人のよう。
これが初めて聞くこの人のアルバムなんだけど、予想と違った。ジャズ系のミュージシャンという認識だったんだけど、聞こえてきたのはとても静謐なエレクトロニクスミュージックでした。ジャケットの風景が浮かぶような冷たい季節のBGMという感じで、とても綺麗な音ではある。勘違いから好きなタイプの音楽が聞こえてきたのでちょっと喜んだんですが、聞いてて思索にふけることができるタイプではなく、ちょっと退屈だったかな^^;


(2021.02.12.Friday)

FRUITCAKE


・FOOL TAPES (1992)

1作目。この時点では80年代チックなロック・ポップな感じが強く、しかもヴォーカルがカッコヨク歌ってるつもりがハズしまくりっていうキビしさ。ちょっと聴いててしんどい。ただ、6曲目からはまだマシかな。序盤に比べりゃ十分聴けるシンフォになってます。それでもレベル的にはかなり低いんだけどね。ま、アルバム全体聴く価値ナシってならなかっただけ、イイとしましょう^^;


(2012.07.17.Tuesday)


・ROOM FOR SURPRISE (1996)

シンフォニック系? 3作目。結構な数のアルバム出しているのに話題にならないバンドですな…。なんで話題にならないかっていうと、やっぱ音がショボイからでしょうねぇ(汗)。とにかく全体的に音が地味。ヴォーカルも声が小さくてくぐもったような情けなさ。弱々しさがプラスに働かなかった典型です。だけど簡単に切り捨てられない魅力を感じるのも確かです。3曲目の「Keep The Light」、5曲目の「Touch The Sky」辺りで聴けるシンセが奏でるどこかノスタルジックなメロディは結構光るものがあります。CAMEL風のバックに女性ヴォーカルが乗るラスト曲も好きだな。自信を持ってオススメとは断じて言えないバンドですが、上手い演奏とかより、ちょっとしたメロディに心惹かれる、そんな人は聴いても後悔はしないんじゃないかなぁ…。


(2012.07.17.Tuesday)


・MAN OVERBOARD (2004)

7作目。関連バンド (GUARDIAN'S OFFICEとか) を集めたコンピ付き。以前よりもギターによるロック色が少し強くなった感じ。そのため流れがイイと思える曲が増えたね。逆に柔らかさなんかは減じてるんだけど、今回はフルートも参加しておりイイ意味で派手さも出た感じだ。ギンギンのシンセが鳴り響き、何やら勇壮な3曲目「Lazy Timing」が特に好き。まぁ、音も演奏も相変わらずのB級臭さだけど、成長してると思うし、聴いた中では一番いいアルバムかと (フルート補正がないと言ったら嘘になるけどw)。にしても、毎度ジャケットがイイなぁ。


(2012.07.18.Wednesday)

JAGA JAZZIST


・WHAT WE MUST (2005)

ジャズ・ロック系のバンド。5作目かな? フューチャー・ジャズなんて形容されるらしい。ジャズと聞いてまず連想する大人な部分(それは私が退屈に感じる部分でもある)はあまりなくて、プログレファンにウケる要素十分のサウンド。ANEKDOTENと同じ感覚で聴けてしまう曲もあるし、管楽器主体の音を聴いているとKING CRIMSON『Islands』の現代版みたいなーとかすぐ思っちゃうのはプログレファンの悪い癖? 轟音とは言わないまでもノイジーな音が管の背後で掻き鳴らされ、それはもうグニョグニョの世界だけどどこか硬質な感じがあって、叙情に偏ることのないクールさがとてもいい。ポスト的な広がりもあり。かなり気に入っちゃった。


(2013.02.12.Tuesday)

METAMORFOZY


・DECASIA (2011)

80年代以降のダンスミュージックがルーツだというユニット。
いかんせん私はその方面に疎すぎてアレなんですが、この作品の音は好きです。アンビエント調のミステリアスかつ神々しいサウンドにたまにつぶやくようなヴォーカルが乗って、物凄く冷たさを感じる超現実的な音で……。静かな中にもグッと盛り上がるトコがあるし、何かに祈るかのような真摯な音楽で、単なるオサレBGMじゃないのがイイねぇ。しかしコレでどうやって踊るんだろう? 踊り疲れた後に聴くチルアウトってヤツでしょうか?


(2018.11.05.Monday)

OPIUM CARTEL


・NIGHT BLOOMS (2009)

WHITE WILLOW関係のプロジェクト。オルタナ的というのか、無気力なVoをメロトロンを中心としたレトロでノスタルジックなバックが包み込み現出する退廃サウンド。漏れ出る情感は現実から逃れるように霞がかった世界を描くもそれは逃避でしか無く、逃れられない辛い現実が襲いかかってくる。そんな身動きが取れなくなっているところを救ってくれる女神のような綺麗な女性Voがとってもイイですね。現代的な感覚を持ったプログレの好サンプルって感じですかね。


(2013.05.21.Tuesday)

RHYS MARSH


・DULCIMA (2009)

OPIUM CARTELに参加したりしているシンガーソングライター、マルチ奏者で、これが2枚目のアルバムらしい。
メロトロン等キーボードの病んだ使い方が特徴的で、美しいけど怖い。ヴォーカルもオルタナ的というのか何の希望も無いダルさ溢るる声を放り出すばかり。癖になるくらいイイけど鬱っぽくなっちゃいますよ(笑)。時折光が降り注ぐもののそれもどこかしら病んでる。不健康極まる幸せを感じる逸品!


(2016.02.14.Sunday)


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