ポーランド プログレ

GARGANTUA


・GARGANTUA (2003)

ガルガンチュアというのはフランソワ・ラブレーの小説に出てくる巨人らしい (読んだことないよーw)。
さて聴こえてくるのはコロコロと転がるような軽快な音の連なり。でも、軽快といっても明るく爽やかな感じは全くありません。恐るべき暗さが全体を支配している。これが実にイイ! なんて妖しいんだ!傑作!


(2012.04.23.Monday)

JELONEK


・REVENGE (2011)

プログレバンドANKHで活動歴のあるヴァイオリン、ヴィオラ奏者、Michal Jelonekによる2作目のアルバム。
現在はHUNTERというヘヴィメタルバンド (それもスラッシュ系の結構激しいヤツ) のメンバーってこともあってか、今作もザクザク刻まれるギターなど疾走感のあるリズムに本人の弦楽器が乗るサウンド。冒頭何曲かはなんとも言えず妖し〜いメロディが目立って変態メタル系?と色めき立ったんですがその後はクラシカルで勇壮さや哀愁が目立つ正統派 (?) な曲ばかりになる。剣の舞もやってるし。それはそれで全然OKなんだけど、こういうハードロック/メタル系のバックに弦楽器などが良い感じのメロディを奏でるとファルコムっぽいと思ってしまうゲヲタでしたとさ^^;


(2018.10.29.Monday)

KAYANIS


・MACHINES AND DREAMS (1998)

マルチ奏者による多分2作目。
ニューエイジ〜映画音楽風ののんびりしたサウンドにロックなギターが乗ってくる、ファンタジーに満ち溢れたアルバム。雰囲気ものと簡単には片付けられないくらいメロディを作り込んでおり、それなりにドラマ性があるのが特徴か。時折見せるあまりに悲壮的な空気も良い。とはいえ、ゆったりしすぎていてアルバム丸々聴き通すのは少々キツイかな。4曲目辺りでピークを迎えて以降は軽々しい曲が目立ってイマイチ良く感じられない。


(2013.06.14.Friday)

OMNI


・OMNI (1985)

シンセ奏者2人 (1人はチェロ兼任) による1作目。もうひとり、ノイズ担当者がクレジットされている。元々は自主制作のLPだったそうな。私が買ったのはMetal Mind盤だが、その数年前に出ているArs Mundi盤とはボーナス違い。ジャケもなんかイラストの向きが逆だったりする。
良かった頃のTANGERINE DREAMみたいなサウンドを勝手に期待していたが、聴こえてきたのは軽快なリズムを用いた多少テクノ・ポップ寄りのもの。しかしなんか東欧独特の (?) シンセの音色もあってハジケきれない暗さがある。ベートーベンをモチーフに、なかなかロック的でカッコイイ、でもイマジネーションもしっかり掻き立ててくれる6曲目がとても良い。曲に深みを与えるチェロもGood。


(2014.01.25.Saturday)


・MERMAIDS (2006)

2作目にして、2002年の再結成後初のアルバム。前作のArs Mundi盤ボーナスと同名曲があるが同一ヴァージョンかは不明。
さすがに前作のようなチープさすら感じるシンセの音はなくなり、オサレともいえる静的テクノなサウンドにきれいなピアノが載ったりする路線になっている。アンビエントで微睡むような所も多い。ゲストのギターと女性ヴォーカルが参加した1曲目も意外で面白いが、なんといってもラストの大曲がいい。抽象的な音がやがて趣深いピアノとなり、ミニマルでミステリアスな感じを出し、終盤はリズムも入り盛り上がるかと思いきや盛り上げすぎずに終わる。この神秘的な音、RPGなら古代文明の遺跡なんかで使われそうな感じで味わい深い。


(2014.01.25.Saturday)

ORANZADA


・SAMSARA (2010)

2002年結成というバンドの3作目。バンド名はポーランドのジュース (フランスで言うオランジーナみたいなもんか?) から採ったらしい。
このバンド、1作目がARS MUNDIから出ており、ならシンフォだろと思いきや実は気怠〜いサイケでシンフォファンをズッコケさせた過去がある…かどうかは知らんが、本作もバリバリのサイケだ。あまりに気怠い。全身に纏わり付くウンザリするような暑さ、湿気の中嫌々聴いているような気分になる。それでも混沌とはせず、小気味イイスピード感、良い意味での古臭さなどが特徴なんじゃないでしょうかね。ファミコンみたいなチープなオルガンの音もよく合ってる。口笛とスペース・ロックという面白い取り合わせの2曲目がイチバンのお気に入り。


(2013.08.24.Saturday)

ROBERT SRZEDNICKI & ARTUR SZOLC


・MUSIC INSPIRED BY ZODIAC (2001)

1994年から4枚のアルバムを残したネオ・プログレ系のバンド、ANNALISTのキーボードとドラムによるユニットの2作目。ユニット名は不明。NADHIRとしているサイトもあるがブックレットのどこを見ても何も書かれていない。
デジタルな音色で砂煙に包まれた街が見えるかのようなエスニック色を発散する、そんな作品。小気味いいパーカッションが決め手。ま、ロックというよりはワールドミュージックといった感じかねぇ。


(2014.06.06.Friday)

UISTITI


・UISTITI (2008)

MILLENIUMのメンバーも含む4人組。
プログレと言うよりは普通のロックに近い感じで、姉御肌だけどタルそうに歌ってる女性ヴォーカル (ジャケットのデザインや写真も手がけている) が魅力かな。しっかり力強いロックだけど明るさ皆無で暗いドラマ性を見せてくれるあたりゴシック系が好きな人に合うかもしれない。若干フワフワしたキーボードも好き。特別気に入った曲はナシ^^;


(2016.01.21.Thursday)


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